インフレ計算機
Live- Default rate is the long-run average. Use the actual CPI figure for your country for the most accurate estimate.
インフレは静かな税金です。給与明細にも銀行の取引明細にも姿を見せませんが、各円が買えるものを、年を追うごとに静かに減らしていきます。年3パーセントのインフレ率は控えめに聞こえますし、一年単位ではたしかに控えめです。ところがこれを25年複利で効かせると、今日の一円は当時の約48銭分しか買えなくなります。これが、老後に向けて十分貯めたと感じる状態と、いざ足りないと気づく状態とを分ける差です。
この計算機は同じ問題を二つの見方で示します。一つ目は、今日のお金の実質購買力を将来へ投影したものです。今日の500万円の生活防衛資金は、年3パーセントのインフレで十年経つと、今日のお金でおよそ372万円分の購買力しか持ちません。二つ目はその逆で、今日の購買力を保つために将来いくら必要かです。今日500万円が買うものを買うには、同じインフレ率で十年後におよそ672万円が要ります。
入力すべき適切な率は、あなたの時間軸と投影する国によって決まります。日本の長期の計画では、過去の物価がおおむね横ばいから緩やかな上昇だったことから低めの値が出発点になりますが、近年は上振れしているため、消費者物価の動向を確かめて決めてください。先進国でも長期平均は2から3パーセント程度が一般的です。新興国を投影するなら、その国自身の長期の物価上昇率を調べてください。すべての結果はWhatIPによる概算であり、財務上の助言ではありません。
Frequently asked questions
国や時期によって適切な値は変わります。お住まいの国の、その期間に対応する実際の長期平均を調べて使ってください。日本のように物価上昇が緩やかだった国では低め、近年の上振れを重く見るならやや高めが出発点になります。
なぜインフレがあらゆる長期計画で重要なのか
将来の日付が関わる金融上の判断には、どれもインフレの問題が内側に隠れています。雑誌で読む老後資金の数字は、たとえ退職まで30年あっても今日のお金で書かれています。学費のために設定する貯蓄目標は、今日の学費を前提にしています。最盛期に稼げると思っている収入は、今の給与水準で語られています。
補正は難しくありませんが、必ず行わなければなりません。将来の金額目標を、妥当だと思えるインフレ率でこの計算機に入れ、インフレ調整後の将来のお金で本当に必要な額を確かめてください。65歳での老後資金1億円は、ひと昔前に退職した人には大金に聞こえましたし、今もかなりの額に聞こえますが、30年後の1億円は、今日の4,000万円が買うものをおおよそ買う程度です。
インフレを考える二つの見方
一つ目は割り引く見方です。将来の金額があり、その今日の購買力での実質価値を知りたい場合です。約束された年金、終身年金、長く据え置かれた賞与など、将来の支払額を提示されたときに役立ちます。将来の金額を逆向きに計算機へ通し、今日いくらの価値かを見てください。
二つ目は目標から見る見方です。将来に何を買えるべきかを今日の感覚で分かっていて、それが名目でいくらの金額になるかを知りたい場合です。老後、学費、あるいは何十年も先に使う貯蓄目標を計画するときに役立ちます。計算機はこれをインフレ調整後の目標額の行として示します。
持ちこたえるインフレ率を選ぶ
日本のインフレは、過去の長い期間にわたり先進国の多くより低く、横ばいに近い時期も長く続きました。そのため低めの率が出発点になりますが、近年は上振れしており、より長い期間では大きく出ることもあります。とても長い時間軸では、ご自身の国の歴史を映す値を使ってください。
直近の経験も重要です。一部の年にはインフレが平常より大きく上昇し、高止まりしました。今の十年が長期平均より高いと考えるなら、高めの率を使ってください。直近の上昇を一時的な衝撃と見るなら、低めの値に戻してかまいません。計算機はどちらも試せます。
一年契約や五年の貯蓄目標のような短期の判断には、近い将来の予測を使ってください。中央銀行の見通しや、債券市場に織り込まれた予想インフレは妥当な参考になります。老後のような長期の判断では、今年の率に引きずられすぎないように。長期の数字を使ってください。
実質リターンと名目リターン
インフレが投資の計算に入り込むもっとも重要な経路は、実質リターンと名目リターンの区別です。名目リターンは口座が稼いだ表向きのパーセントです。実質リターンは購買力で実際に得たもので、名目リターンからインフレを引いた値に等しくなります。
ポートフォリオが8パーセントのリターンを出し、インフレが3パーセントだったなら、実質リターンはおよそ5パーセントです。あなたの本当の購買力を複利で増やすのは、この数字です。長期では、株式の実質リターンはおよそ7パーセント、債券は1から3パーセント、現金はゼロ近くで推移してきました。
この計算機を使えば、将来の残高の実質価値を点検できます。まず複利計算機で予想される名目残高を出し、次にその残高をこの計算機に通して、今日の購買力でいくらの価値かを確かめてください。
インフレの性格が異なる通貨
既定の3パーセントは、先進国の通貨に向いています。別の通貨で投影するなら、その国の長期の物価上昇率を出発点にしてください。新興国の通貨では、しばしばかなり高いインフレが見られます。歴史的にブラジルレアル、トルコリラ、アルゼンチンペソは、3パーセントという前提を大きく外す物価上昇の性格を持っています。
高インフレの通貨で貯蓄を持つと、インフレの計算が、どんな妥当な利回りをも上回ってしまうことがあります。高インフレ経済の人々が、貯蓄を安定した通貨や実物資産へ移すことが多いのは、これが一因です。この計算機は、その影響が一定の期間でどれほど大きいかを数値で示す助けになります。